現実の社会的な場面で人間はいかに情報を解釈. し行動や学習を行っているのか，また，どのよう. な行動や学習がどのように相互作用して現実の社. 会現象を創発しているのか，この 2 つが社会的知. 能に関する研究の究極的な目的であろう． 一般的に，社会 なお，日本におけるがんカップルに関する研究はまだ少な しかしその一方で，否認，回避などによってオープンなコミュニケーションが阻害さ. れるということも示 今後は，カップル間の相互作用のパターンや患者と家族の間で生 の中で重点的に取り組む課題の1つに，治療の初期段階から積極的な治療と並行して緩和ケアの実 レベル（言語内容による情報の伝達）による情報共有を避けるが，関係レベル（非言語的側面を通じ. 情報の受け手と共通の理解を確立すること以外にも様々. な伝達目標があり，しかもその伝達目標は，人が置かれた状況や対人的相. 互作用の中に埋め込まれており，非明示的に情報の送り手に与えられるこ. とが多い（Smith & Semin, 2004, 2007）． 全体的適応システムとしての人間は，宇宙を含む環境と絶えず相互作用し，成長発達を. しつつ全体的 を促進すること. ロイは看護の目標を，４つの適応様式の各々の行動における適応を促進することとして には，非言語的なコミュニケーションが図れている.
的要素がマイナスに作用した場合,偏見を抱くようになったり,自分と同じ国籍. の学生と 自己」の存在意義を問う問題でもあるがゆえ, コミュニケーションにおける哲. 学的視野も 的相互関係における新しい概念を創造することが異文化適応に重要になって. くるかも の国際行事等に民族衣装で現れることはアイデンティティから生じる非言語的表. 420 感じるのは日本人でも教育者或いは「ボランティア精神」を持った人間に限定さ.
4)臨地実習における看護学生のコミュニケーション技術の学年ごとの体験の特徴を踏まえた学習支援として,1年 次は話 題の選択と非言語的コミュニケーション,2年 次は患者のニーズの把握3年 次は患者の思いを受けとめる指導の必要 性が示唆された. 対面コミュニケーションにおける相互行為的視点 : ジェスチャー・視線・発話の協調 坊農 真弓 , 片桐 恭弘 社会言語科学 7(2), 3-13, 2005 社会的コミュニケーションや社会的相互作用（social interaction）における持続的な欠陥 。 興味が限定的、行動が反復的、または活動の様式 [1] 。 ASD児童は限定的な行動に特別な興味を持ち、変化に抵抗し、仲間に合わせて社会的状況に反応しないことがある オーランドは看護を人間関係の観点から見つめ「看護師と患者との〈相互作用〉」の過程に注目して理論を展開している。 この理論は〈人と人との相互作用〉の過程は、表情やしぐさなどといった非言語的行動として表出された感情が相手の知覚にとらえ まう。この反応から2歳頃では，言語の直接的 抑制機能はまだ形成されておらず，不随意に発 生してくる子どもの運動反応を抑制させようと する大人の言語は，非特殊的に作用し，運動性 興奮を強めるだけであることが分かる。つま Segrin（1998） 他者と，適切な方法で効果的に接することを可能にするス キルや能力 相川（2005） 対人関係の目標を達成するために，言語的・非言語的な対 人行動を適切かつ効果的に実行する能力 10 言語の理解能力に障害があると，社会的相互作用における 言語コミュニケーションを適切に処理できず，自身に求め られる理解や要求を見落としてしまう．聞き手は，推測に
コミュニケーションは、ソーシャルワーカーからの一方的なものではなく、双方向の人間的な交流であり、お互いに影響を与え合う相互作用である。 ・面接においては，言語的なコミュニケーションとともに，非言語的なコミュニケーションも重視する。
非言語的コミュニケーションに関するソーシャルワーク演習 －心理劇におけるウォーミングアップを通して－ 松山郁夫 Social Work Practice of Nonverbal Communication: From the Warming-up Session in Psychodrama Ikuo MATSUYAMA 日本言語文化研究会論集 2014年第10号 【寄稿論文】 相互作用に見られる言語と文化の接点 －ストラテジー、談話の構成単位、モダリティとエビデンシャリティについて－ ザトラウスキー，ポリー 要旨 本稿では日本語教育の観点から文化を定義し、異文化間の誤解を分析する方法を提示する。 非言語行動に与える影響についてお話しいただ ければと思います。木村：それでは話題提供に移りたいと思いま す。まずは，話題提供を大阪大学大学院の磯先 生からお願いします。1．3者間会話場面における非言語行動と印象 形成の 2019/10/27 2013/10/22 From:堀口寿人 金沢の自宅事務所より あなたはコミュニケーションと聞くと、どんなものを思い浮かべるだろうか？ たいてい、コミュニケーションのイメージと言えば、「相手との会話しているシーン」がお決まりだ。 ただ、よく調 […]
･ 言語的・非言語的要因、調整行動 1．はじめに 本稿は日本において会社や店舗で働く中国人従業員へのインタビューを行い、 彼・彼女ら1が経験した日本人とのコミュニケーション 2上のトラブルを聞き出
会的遊びの発達的分類」及び，土谷(2006)の「子 どものイニシアチブとコミュニケーションにおけ る共同性・相互性」を参考にして状況を設定し， 活動はMとかかわり手が一緒に演奏することを前 提に行った。 非言語的コミュニケーションを効果的に使うなどの専門 的コミュニケーションが求められる。これらのことに よって，患者と看護師の対人関係は，相互作用が発展 し，援助的人間関係が築けると考えられる。よって，看 の1つにコミュニケーション・スキルがある。他 者との相互作用の中で暮らしている私たちは，他 者と理解し合うために，そして円滑な対人関係を 築くためにも，言語的コミュニケーション，非言 語的コミュニケーションが不可欠である1）。しか • 診察におけるコミュニケーションの全体的な構成や 特徴、患者アウトカムとの関連は、欧米の先行研究 と類似。 • 日本語でのコミュニケーションの特徴 –相づち、笑いの多さ –婉曲的な否定表現 –言語による感情表現の少なさ
メディア・コミュニケーション学です。現在，早 るために，メディア研究における能動的なオー. ディエンス研究 バルな文化的相互作用に関する理論が，機械的な. 譬喩を超え とこういうふうに対面的に相互作用している。あ. るいはスマートフォンなどメディアを通じた相互. 作用。こういった２つの相互作用が考えられてき. ました。 VOICETRAという多言語翻訳の. アプリです そうしますと今人間と自律的AIとの相互作用. というふう ２００５年の世界サミット成果文書、国連ミレニアム宣言及び経済、社会及び関連分野における主要な国連の会議並びにサミットの 自閉症は、脳の機能に影響を及ぼし、社会的相互関係の障害、言語的・非言語的コミュニケーションの問題、及び限定された反復的 いることを懸念し、また、いかなる人をも障害に基づき差別することは、人間固有の尊厳と価値を侵害するものであることを再確認し、 決議の英語版は、国際連合のホームページ（http://www.un.org/disabilities/documents/resolutions/draft_a_67_l_33.pdf） 幅広い人間理解と科学的思考力を高め、感性を磨き自由で主体的な判断と行動を育成する。 2．目標. 1) 科学的 非言語的コミュニケーションについて理解する. ・自分の言語的・ 他者と関係性－相互作用と社会化における人間のイノベーション. 学習可能性と 近年，遠隔コミュニケーションにおける日常会話の機会の増. 加に伴い，遠隔地にいるユーザの言語及び非言語的動作を代. 替するテレ ンにおいて，参加者相互の各種のやり取りの中で，身体動作や 本研究では人間の頭部，頸部を模したプロジェクタ型ロボット. を用いる． ステムは人間の知能に効果的に作用し，遠隔コミュニケーション.
会的遊びの発達的分類」及び，土谷(2006)の「子 どものイニシアチブとコミュニケーションにおけ る共同性・相互性」を参考にして状況を設定し， 活動はMとかかわり手が一緒に演奏することを前 提に行った。
15 言語の構造的性質： 音声と意味の対応から人間言語の一般的特徴へ＊ 佐々木 一 隆 はじめに Akmajian et al. (1984) は三部から構成されているが、第一部でBackground を述 べたあと、同書では言語の性質について、第二部 The 今回は、「対人コミュニケーションの多元性」をテーマに、文化的時 間や対人距離の違い、そして後半では「自閉症と共感性」などをテー マに記事を書いています。 言葉によるコミュニケーションを「バーバルコミュニケーション」、 言葉を使用しない非言語コミュニケーションを 対人コミュニケーションにおける非言語情報と「場の活性度」の関係 前田貴司(ヒューマンインタフェース工学講座) 1 はじめに 複数人でのコミュニケーションの場面では，テレビなどの 外部から提供される情報などによってその場の雰囲気は大き 片平建史（大阪大学大学院人間科学研究科） 合奏場面での非言語的コミュニケーションの対人的効果 ―身体動作チャネルの相互作用からの検討― pp. 51-58 資 料 尾崎由佳・唐沢かおり（東海大学チャレンジセンター） 非言語行動のインパクト。 非言語行動についての論文や紹介的文献を、自分なりに八方手を尽くして探してみたのですが、結局、ピンとくるものがありませんでした。で、つい先日、いつものように書庫に入り込んで資料を物色していたら、盲点でした、うちの大学で修士論文を書かれた人の 日本ロボット学会誌 Vol.20 No.3, pp.1～9, 2002 1 学術・技術論文 人間と相互作用する自律型ロボットRobovie の評価 神田崇行∗1 石黒 浩∗1∗2 小野哲雄∗1 今井倫太∗1 中津良平∗1 An evaluation on interaction between humans and an